状況
ある玩具メーカー。安定的な売上を維持してきた主力商品には複数の流通ルートがありました。
ここ数年そのシェアは急激な変化を見せており、このまま推移すると、あるルートの占有率が倍増する勢いでした。
この商品の購買心理を知り尽くしていたN本部長は、この流通ルートが幅をきかせることが、顧客の購買心理を維持するうえでいかに危険なことかを察知しました。
そこで彼は部下のマネジャー達に新しい流通ルート戦略プランを作らせようとしたのですが・・・
行動
「放っておけばいいじゃないですか!Nさん。売ってくれる流通ルートならどんどん伸びてくれれば!」
ある信頼している部下マネジャーが、Nさんにこう食ってかかりました。
これから具体的にプラン作りを指示しようと思っていた矢先の発言でした。
「以前の私なら怒鳴っていたでしょうね。うるさい、オレの方針に従え、と」
「でもたまたま、『ワークアウト会議進行研修』を受けた直後だったんで、ちょっと待てよ・・と・笑」
そう語るNさんは、マネジャーたち全員が一枚岩になり十分に練り上げたプランをつくって欲しかったので、全員のレベル合わせが重要だと判断したそうです。
そこで、「ワークアウト会議進行研修」の受講者である、社長室のKさんにファシリテーターを依頼し、ワークアウト形式でのディスカションを実施することとしました。
ファシリテーターを努めるKさんは、チャンピオン役のNさんと相談し、ワークアウト本番前に、事前のフェーズ合わせセッションをやることとしました。
小一時間のミーティングの場を設定し、N本部長とワークアウトメンバー全員に集まってもらいました。
目的はもちろん、「新しい流通ルートを作らなければならない」と、参加者自身が思いを強くすることでした。
「やはりこのセッションはやって良かったですよ。彼(Nさんに反対意見のマネジャー)も十分に納得したようですしね。心変わりしたんですね」
ワークアウトのいいところは、参加メンバーが主体的に解決策を作り出すという点。だからこそ確実に彼らは実行に移すのです。したがって成果が確実に現れるのです。
押さえつけることもできるのですが、ワークアウトは共同作業の成果を重視しますので、モチベーションを合わせておくに超したことはないのです。
「ワークアウト・ファシリテーター」はそれが出来ます。
この事前セッションを含めたワークアウト全体のアジェンダがこれです。
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成果物
メンバー全員が考えた「定番商品の新しい流通プラン」がN本部長に示され承認されました。
●Nさんが受講された研修は以下です。
『リーダーシップと人間力研修』
『ワークアウト会議進行研修』
●Kさんが受講された研修は以下です。
『ワークアウト会議進行研修』