引き出しnet >> 部下と上司の壁。一枚岩のチーム作り。

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状況

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ある食品製造会社。低迷している売上げを回復すべく、経営企画部主導で販売戦略の見直しが行われていました。そんな中実施された社員満足度調査の結果を見た経営企画部長Hさんは愕然としました。多くのチームで上司と部下の信頼関係が壊滅的な状態になっていることが判明したのです。

行動

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Hさんは打開策を考えました。
上司と部下の信頼関係を構築するような短時間セッションはできないものかと。
経営企画部の立場としても重要なミッションであると考えたHさんは、「会議進行ファシリテーション研修」に参加された後、そのスキルを活かして「アシミレーション・セッション」を全部門に展開することとしたのです。

アシミレーションとは、「同化」という意味です。
GEでは、マネジャーが新しい部門に就任するとき、チームづくりのために、まずこのセッションを実施します。
チームメンバーがそのマネジャーについて知りたいことや、望むこと、部署が直面している問題などについて、共有しあう最初の場です。
トップから一般社員まで、長期的に価値を生み出すための「戦略的意志決定」を行うためのものと位置づけられていて、とても重要視されています。
基本アジェンダは以下のとおりです。
いかにカジュアルな雰囲気を作り、本音で語り合うムードを作るかが、ファシリテーターの腕の見せ所となりますが、「会議司会ファシリテーション研修」を受講していたHさんは何の問題もなく準備を終えました。

チームの数が多いので、経営企画部だけではなく、人事部のスタッフも研修を受講し、このセッションのファシリテーターとして活躍されました。

基本アジェンダは以下のとおりです。


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成果物

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Hさんと何名かのファシリテーターがアシミレーションを展開したことにより、社内に次のような変化が生まれたそうです。
●職場がうるさくなった(いい意味で、です)
●本音で語り合うシーンがあちこちで見られるようになった
●疑心暗鬼による余計な遠慮がなくなり、効率的になった
●スピード感が増した(会議、プロジェクト、色々な面で・・・)
そしてもちろん翌年の社員満足度調査のスコアは向上しました。

「アシミレーションも会議の一種。目的とアジェンダをきちんと設計しておくことが大切ですよね。『会議進行ファシリテーション研修』に参加したので、このあたりの準備は苦労することなくできました」
Hさんからはこのような感想をいただいています。

【付帯情報】
会社によって異動の時期は異なると思いますが、新しい職場に異動した時、なんとなく情報共有して仕事を始めることが多いのではないでしょうか。「忙しいから話し合う時間はない」とか「時間が経てばいずれチームワークができる」というのが現状でしょう。
しかし、GEのアシミレーションは、マネージャーやチームメンバーが、自分たちの持っている仕事観、以前のマネージャーでは実現できなかった挑戦したいことなどを、まず最初にチームとして共有するのです。
問題が起きてから話し合うよりも、仕事のしがらみが生まれる前にお互いの意見を交し合うことで、言いたいことは言い易く、言ったことを達成する意識も高くなるのです。

●Hさんが受講された研修は以下です。
『会議司会ファシリテーション研修』
『リーダーシップと人間力研修』
●人事部スタッフの皆さんが受講された研修は以下です。
『会議司会ファシリテーション研修』